【予感】


部屋の中をカタカタとキーボードの叩く音が響いていた。
パッと一つの映像がモニターに映されると冷たい表情で目を細めた。


宇宙そとは物騒な事になってるわね・・・」


ティーカップに口をつけた。そして頬杖をついて目を閉じた。


「相変わらず、みたいねぇ・・・・・・」



『素晴らしい出来だ。』





『最高のコーディネーターだよ。』





『人間とは愚かな物だよ。』






パッとモニターの光が色を変えたのがわかると目を開けた。

先程とは違う画面。

長々と書かれている文字を感情のない目で追う。
その内容には目を見開いた。



「コレは・・・・・・」



信じたくない内容に顔を歪ませたが、すぐに元に戻す。
カチッと一つのスイッチを押すとヴォン、とモニターが真っ暗になった。
ゆっくりと立ち上がって軽くゴムで結んでいた髪を解く。


そして、他の人間が見たらとは思えないようなくらいの冷たい表情で呟いた。



「物騒なのは、宇宙そとだけじゃないかもしれないか・・・・・・」







UP 02/18/05